最近は暇で1日家にいる時間が多いからつい動画なんぞ見漁ってしまう。
テレビは見ないの?と言われてもテレビがないし、たまにホテルとかで見たりするけど久しぶりに見るとつまらんものばかりで見る気にもなれない。
だからと言ってテレビ制作関係の人たちのレベルが低くなったわけではなくただ単に世の中のニーズが変わってしまったというよりも
テレビ業界のコンプライアンスというか苦情を貰いたくないとか視聴率取りたいだけとかいろんな要素が関わってこんなになってしまったのは分かっています。
そのおかげというわけではないですがYouTubeをはじめ動画配信業界は熱い時期を迎えているわけで、私も視聴者として楽しませてもらっています。
その中でたまたま見つけたの動画が心に刺さってしまって書きはじめています。
その動画は最後に紹介するとして、
このブログの中の投稿を漁ってくれた方はわかると思いますが、私の職業は音楽家です。
今の時代、音楽家なんぞは売れない商売と思われがちです。
なぜなら音楽を作る、発信するという作業がかなりハードルが低くなって若年層で才能のある人が自分で制作して発表して世に出るなんてのがざらになってしまっているからです。
それは別として、なんで音楽家がそもそもそこまで金にならない職業なのか今更ながら、本当に今更ながら理解して「そりゃ、俺は貧乏だよな」と気がついてしまったからです。
※時代にも寄りまして、音楽が簡単には聞けなかった時代は演奏家は演奏でかなり稼げていました
その理由は簡単です。
これは最近の例ですが、音楽を作って「配信」した時の売り上げがどういう配分で配られるかの話なのですが、
歌手3パーセント、作曲者3パーセント、作詞者3パーセント
これはもちろん人によって違うのですがここから逸脱しまくるような数字は出てきません。またCDだともうちょっと率が良かったりします。
そしてこれに配信元のiTunesが30パーセント持っていきます。すごいよね、30パーセントも持っていかれる。
じゃあ、その残りの61パーセントは誰?というと
原盤権者
なのです。
原盤権者って誰?そうレコード会社、発売元なのですね。
もちろんその61パーセントからプロデューサー料とかミュージシャン代、録音代、PV代とか制作料や広告料は支払うのですが、
つまり「それ作るならお金払ってあげるよ」って人もしくは会社が持っていくパーセンテージです。
このシステムはレコードがあった時代にはiTunesはないですがそれをディストリビューターと考えても、パーセンテージは小差はありますがそれほど変わらないはずです。
もしダウンロードが200円としたら、iTunesは60円、歌手は6円、原盤権者は122円持っていきます。
マジかぁ(^◇^;)
でもこれが資本主義なのです。
原盤権者=資本家(会社)なのです。
でももしその曲が売れなかったら原盤権者は大損ですよね。つまり
リスクを取っているということです。
ハイリスク=ハイリターン
歌手や作曲者や作詞者はいわゆるビジネスのための労働者。
労働者がリスクなんて取ることないですよね?
コンビニのバイトが5時間働いて今日はお客が全然きませんでしたから4万円損しましたなんてことないですよね?
ローリスク=ローリターン
これが資本主義でこれがビジネスであるわけなのです。
それで自分は腑に落ちたのです。
「そりゃ俺はリスク取ってないわ」
だから金銭的には貧乏なんだと。
遅いって?(笑)
でもね、
自分が楽しくて選んだ職業なのでそのお金に変えられない喜びというか幸せは感じていますよ。
特に時間にとらわれない自由というか、こんなアラフィフでコロナ禍前は1ヶ月とかかけて旅行出来ていたのですから。
会社勤めだったら絶対できなかったことです。
だからリスクとリターンに見合っていると思います。
毎日の仕事は保証されてませんが、時間的自由は作ろうと思えばいくらでも作れるということです。
そこからさらに考えれば金銭的にリスクを取れば大きな金銭的なリターンの可能性は大だという事ですよね。
でもこれが意外とできないのですよ、特に日本人は。
不安を抱えやすい遺伝子を持っているので。(どこかの投稿で書いたのですがね、セロトニントランスポーターの件)
失敗を恐れる国民性というか、失敗を許さない国民性というのもあるでしょう。
それとは別に前々から考えていたのですが、だったら自分でコンテンツ作ればいいよね?とか思うのですがどうもそれが好きでない。
自分は作曲も編曲もできるのですが、またそういうの向いているとお褒めの言葉を頂いたりするのですがどうも面白みを感じない。
その何かを作って演奏してみたものの、それはもう自分から離れてしまっていて自分が何かを成し遂げたという感じは全くなく、作り終わったものをただ配信したり演奏したりするのに面白みが全く見えないのです。
やはり「演奏」している時間が一番楽しいのです。他人の曲をみんなでどう料理するかその瞬間の時間がすごい楽しいのです。
ゲーマーに近いのかもしれません。
例えば売れるゲームを作るより金にはならないけどそのゲームでハイスコアを出すためにやりまくる時間の方が楽しい。(最近はゲーマーでさえ大金を稼ぎますが)
ゲーム作って売った方がゲームをやりまくってマスターするよりかは労力も時間も後の収益を考えれば最小限に抑えられることにもなるし、商品が後々お金を稼いでくれる。
ゲームそのものがお金を稼いでくれるという話。売れればの話ですけどね。
残念ながら私自身、何かの作品を作ってそれがチャリンチャリンとお金を稼いでいくという感じに何も面白みを感じないのですよね。それはずーっとここ最近悩んでいたことです。
もし売れればその作品が良いのであって自分自身が何かをその瞬間成し遂げたという感じを受けない。
自分が何かを演奏した!というその瞬間芸に身を投じる方が楽しいのですよね。そのためにいっぱい練習することもできるし。
小さい頃はスポーツ少年で外で遊ぶの大好きだったからその影響はあるのかもしれません。
スポーツってその場で結果が出て、もし最高の結果が出たとしてもその先何年も本人の中でその感動が続くことはないじゃないですか。
優秀なスポーツマンならばずーっと最高の結果を残してそこでお金を稼げることも出来るかもしれませんが、音楽とは白黒ハッキリした勝負事ではないエンタメなので・・・
まぁそりゃ貧乏なわけだ。(涙)もっと昔に生まれてれば良かった。
と腑に落としてくれた動画が下の動画です。
中田が嫌いとかオリエンタルラジオが嫌いとか喋りが嫌いとかPerfectHuman嫌いとか吉本が嫌いとかそういう個人的な感情は抜きにして頂けるとありがたいです。
資本主義というのを、ビジネスってのを音楽業界のプラットフォームでわかりやすく説明してくれている数少ない動画だと思います。
別に中田敦彦信者ではありません。(笑)
ここ最近暇だからいろいろ見つついろいろ考えつつ、コロナもういい加減にしろと思いつつ酒を飲んでダラダラいる毎日です。
困ったよねぇ。
というわけで別に今の自分の境遇に悲観しているわけではなく、たまたま見た動画に感銘して何かこれについてまとめておきたいと思って書いた次第です。誰かの何かの参考になれば幸いです。
それではまた!!!
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