2015-06-15 13.53.22


このタイトルはビルクロウの「さよならバードランド〜あるジャズミュージシャンの回想」のオマージュ。サテンドールとは現在六本木にある老舗ジャズライブハウスであります。

前回の投稿で書いたのですが、厚生労働省の話を聞いたのはここの店長からです。彼はコロナ禍でライブハウスの協会なるものが一致してこのパンデミックの中で多方面に働きかけていた一人であります。

先日のライブの後に店長の熱い話に耳を傾けていたのですが、客も少なかったし働いている人数自体がいつもより少なかったし、正直彼の熱さに3月、4月の頃の自分を思い出しました。

私も含め音楽家はみんな熱く議論していたと思います。というかみんな議論していたと思います。

しかしその熱さは持続化給付金を後に徐々に冷めていったのは確かです。私の周りもそのような感じでした。今ではコロナの話はそんなにしないです。

あの頃は特に動画配信に関してはかなり熱く語っていましたが、今現状としては動画配信もあんまり稼げないよね?と思うようになり正直言って盛り上がる事はもうないかな?と思っています。

私の意見としては動画配信は保険として使うくらいしかできないと思っていました。しかし今後また大変な時のために動画配信はできる限り続けるべきだとは思います。現状ではそこからの収入はかなり限定的だと思えばいいのです。今後の保険ですから。保険。

話を戻しますが、いまだにあんなに熱く語っている店長を見ていて店の現状は相当苦しいのだろうと感じました。いまだに緊急事態宣言下のなのだろうと思えたのです。

実際に後日、他のミュージシャンに「サテンドールは苦しいのだろうね」と語った事も何度かありました。

それが結局最悪の形で終わってしまうことになってしまったのが悲しくてこの記事を書いています。

緊急事態宣言下、そしてその前後に閉めてしまったライブハウスも実は多かったのはご存じかもしれませんが、それはそれで悲しかったのですがこのような状況で早々に閉めるのは正解だとは思っていました。

でも正直閉店されると困るのはミュージシャンなのですけどね。(苦笑)

今後コロナが収束しない限りは飲食店がまず経営が難しいであろうからライブハウス、私の知っているところの大騒ぎしないような飲食できるライブハウスは客が戻らないと思うので、これからも廃業する所は増えるであろうと予想はしていました。

でも元々私の予想など当たらないと昔から思っていたのですが・・・




サテンドールは私が帰国時、一番最初に大きな仕事として頂いて演奏した場所です。あれは大坂さんの仕事だと思いました。

まだ俳優座の裏にあった頃の話です。その前の銀座にあったのですが、その時代はあまり知りません。

サテンドールは数年前にオーナーが突然なくなりそれからのドタバタでなんとか生き残れたのを嬉しく思っていました。店長も凄いやる気満々の人でお店のクオリティもこれから上がるであろうと期待してたのですがね。

憎っくきコロナです。

でもこの中でお客さんはなかなか戻ってこないというのが現状ですね。周りの話は聞いていますが、客が満席になるか全然少ないかの両極端だそうです。それを平均にするとコロナ以前の20~30パーセントの売り上げくらいにしかなっていないそうです。来るところにはお客はきます。でもふらっと気軽に観に来る人が全くいなくなったというのが現状です。

ライブハウスが槍玉に上がったコロナ禍の初期の影響が続いています。まだ怖がっている人が多いし、それこそ家族ブロック、会社ブロック、嫁ブロック「そんな人が集まるところに行ってコロナにかかったらどうするの!」という状況はこれからもしばらくは変わらないのだと痛感しています。

これも仕方ないとしか言えません。

コロナ禍でも平然と設けている業種、輩はいます。それでも苦しい業種、輩は生き残るために必死です。だからお金は使われません。使わなれない以上回らないのです、お金が。

私も本当に外食する事はなくなりました。仕事先でも外で食事をする事はしないです。たまにカフェには行きますが、それでもかなり少なくなりました。何回行ったか数えられます。

私は仕事の事情で本当にコロナにかかってはいけないので、仲間の中ではかなり気をつけている方です。

それもこれもコロナ禍を乗り切り生き残るためです。

お金にとんちゃくがなかった私ですらこうですから、多くの人が財布の口を閉ざしていると察します。となるとまず飲食系が厳しくなる。という事はジャズのライブハウスは飲食系に当たるのでそれは厳しくなるのは連想できます。

でもネット上では相変わらずお金は回っていると思います。お金はバーチャル上にしばらくは流れていくでしょう(パンデミック下でのAmazonの売り上げはかなり上がったそうです)。それでも業界総額として見るとリアルに流れていたお金に比べたらまだそれほどでもないと思います。

こんなパンデミック下ですら大勝ちする業種や会社、個人も出て来るでしょうから格差は広がるばかりです。金銭上だけの話ですが。

緊急事態宣言の時にも言ったのですが、ライブハウスは音楽業界の底辺を支えていて、新しいアーティストが生まれて来る大切な場所でもあります。それが無くなっていくというのは音楽業界そのものを支える力が衰えるので、日本の音楽業界自体が弱体していくと思っています。

それはどの国でも然り。特に私はヨーロッパは注目しています。あんなにロックダウンしていたら大変だろうと思います。

ネット上でいくらでも聞けるじゃん!って思っているかもしれませんが、ネットからの売り上げなんてプラットフォーマーと有名アーティスト、それを抱えている会社以外そう儲かりません。

儲からないという事は夢がなくなるということでもあります。

夢=金銭というと怒られるかもしれませんが他の業界見てくださいね。プロスポーツだってそうでしょ?

才能のある人がその業界に来なくなるという事は業界自体が弱体化する遠因であります。

その前に日本は少子化問題があるのでどの業界でも弱体するとは思っていますが。

若い人たちの夢との裏にあるものは「有名、金」なのであります。アイドルになりたいという子が多いのはそこの部分を見ればわかります。

だから裏にそういう実利がない業界は廃れていきます。

人間の社会なんてそんなものです。

それは別として、私は何度か言っていますが音楽、芸術、エンタメ、スポーツなどは娯楽でありますが、それがどれだけ心を豊かにしてくれているのか多くの人に気が付いて欲しいのです。

社会の豊かさの指標になるのです。

確かに生きなければと必死になっているは多くいると思います。今は辛い時期だと思いますが、このコロナ禍だっていつかは収束します。そのために多くの研究者が頑張っています。

今は辛い時期です。私も息をひそめるような生活をしていますが、いつかまた世の中が娯楽を、それもリアルの娯楽を楽しめる時期が来ると予想しています。

それまでは辛いでしょうが、我慢するしかない。辛いけど我慢するしかない、サテンドールの閉店はその思いを再認識させてくれました。

生き延びるしかない。多くのミュージシャン、ライブハウスが残ってくれることを願っています。

サテンドールには感謝しかありません。この23年の間にかなりの回数出演させていただきました。今年いっぱいまで営業していますから最後まで是非応援してあげてください。私も12月23日に出演します。

それではまた!!





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