
コロナ禍になって半年以上経ちました。一時は収束したかと思われたものですが、東京もじわじわと感染者が増えてきていて、ヨーロッパにおいては第二波到来とも言わんばかりの状況が始まっています。
まだ暫くはヨーロッパ旅行できないかぁと思うと悲しくなりますが。
エンターテインメント、又は芸術業界の末席に居場所を構えて長い事見てきた私にとって今回のパンデミックはまるで戦争になったかのような様相に見えていました。
そして音楽とは平和裡の中でしか享受できないものだと長年思っていた事が現実となって目の前に現れているということです。
最初の一時期はほぼほぼロックダウンのような状況な街並みでしたが、それでも様々な給付金によって人はある意味救われたと思っています。もちろん恩恵を受けられなくて苦しんでいる方もいたことは大変心苦しく残念だと思います。日本の民主主義、システムの限界を見せつけられました。
それでも国は頑張っていたと思います。特に地方公務員の方々は本当に頑張ってくれていたと思います。私も相談に役所に訪れましたが、相談してよかったと本当に思いました。
しかしながら、自粛期間も終わり経済活動が徐々に再開され始めると自殺者が増えてきました。
今回は特に女性、子供が多いという。
国内の自殺者が前年比3カ月連続増、女性と子供で顕著-コロナ影響か
私は情報からでしか判断できないので間違っていたら指摘してもらいたいのですが、やはりお金の不安、それは雇用不安としか思えないですよね。子供に関しては「遊ぶ」という事が大切だと自分の経験から感じており、それができない世の中になると不安や辛さが増大するのは明らかだと思います。
自分なりに「遊ぶ」手段を持っている人、家で個人で楽しめる子供だったら何も問題ないですが子供は「遊ぶ」というコミュニケーションの中で育っていくのであるから、それができないと抑圧を感じます。
もちろんそれだけでなく、親の境遇から「死にたい」と思う子供もいると思います。親が悲しんでいるときは子供も悲しくなりますよね。小さいお子さんは親と一心同体です。
私はベーシックインカム賛成派です。それは前のどこかの投稿でも言いました。
働かなくても、働けなくても最低限の生活は保証できる、そんな社会がこれからの人間社会の中では最高位の仕組みだと思っています。
日本は先進諸国の中でも唯一「サービス残業」などとわけがわからないものが存在していて、そして実質賃金が下降している国です。
政治も企業の意向を重視する傾向が多く、なぜかというと企業献金があるからという事。労働者が弱い国なので仕方がないのです。
日本ももっとデモをやればいいのにと思います。
しかし「人に迷惑をかけてはいけない」と私も含め小さい頃から教育されてきたものにとっては、それがデモをやりにくくさせている大きな要因と考えれば、日本の教育はまさに企業にとっては都合の良いものになっています。
企業が政治家に都合の良い労働者を作る様な教育を求め、政治家はそれに応える。国家公務員は今の教育システムでトップになった人たちばかりだから今の教育システムを変えるつもりもない。そして法律で非正規雇用を容認して安い賃金で働く人を増やす。実質賃金は一向に上がらずにデフレデフレと騒ぐ政治家。無理やりお金そのものを増やしてインフレにしようと株式などにお金をつっこんでは株価だけ維持されて一向にインフレにならない日本。
バカじゃないの?って思うのは私だけでしょうか?金持ちだけが金を使いまくってもインフレにはならんのですよ。だから今の日本は高価なものと安価なものの差が激しい。真ん中がない。
いつのまにか自分さえ良ければいいというエリートたちが国の運営をしている日本になっちまいました。
そんな国な訳だからこういうパンデミックになったら自殺者は増えると自粛期間中に私はどこかで投稿しています。
自粛期間中は自殺者が少なかった。それは皆が同じ境遇で、その中で給付金を受けられるというものが心の不安を改善してくれたのです。たった10万円でもお金の力は強かったです。
ところが経済を動かし始めたところで企業や会社の倒産や首切りが始まるが国はその点では為すすべもなく(企業寄りの政治家ばかりだから)、労働者よりフリーランサー、特にエンタメ&芸術分野の人間の方が恩恵を受けている部分も多くあり(働かなくてもいいというコンセンサスを持っている)、生活保護の申請もしやすい心理的状況を考えれば、貧困層の労働者をもっと救うべく対策をしないとこれからもっと死ぬ人増えますよ。働かなければと焦らせれば死ぬ人が増えますよ、この状況下では。
「お金」というのがどれだけ人の不安を解消してくれるのか今回のことで身を以て知るべきです。たまに経済を回さないといけないと声高にいう、お金を使わないとお金が回ってこないんだという輩がいるが、それは苦しんでいる人には何の希望の言葉にもなりません。
お金持ちが金を回さないといけないのにそういう人たちすらこの状況で不安だから使わないで溜め込んでおくという。
でもそういう人たちに限って不動産や株、金融関係にはお金を注ぐ。金を増やすのに躍起になる。結構都内の不動産は今も高値で買われているそうです。
自分さえ良ければということなのです。
そういう事が今回の中で分かってきてどれだけ多くの人が自分の身は自分で守らないといけないのかつくづく身にしみて感じているのではないでしょうか。利用できるものはどんどん利用してやろうと思う。(生活保護はどんどん利用した方がいいと思います)
そしてその様な人がもっと増えて、スレた社会に変わっていくでしょう、日本は。
日本はいつ気づくのでしょうね。サバイバルゲームな社会にしてはいけないと思っている私です。意識高い系の人たちは経済の話ばかりしていますけど、それがどれだけサバイバルゲームになっているのか気が付いていない。
人間が人間である限り、こういうことは続くのだとは思いますけどね。
最近思ったことを吐いてみました。それではまた!!

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