最近は新型コロナウイルスの影響で多くのイベントがキャンセルになり残念な限りなのですが、まぁこれも仕方がないと腹をくくってブログ書いたりスマホで見れる動画をたくさん見たり本読んだり練習したりしています。

こんなタイトルで書き始めましたが、夢に邁進できる人は問題ないですが、何かに失敗した時、凹んだ時に読んで頂いて少しでもあなたのこれからの人生に為になってくれたら私にとっては嬉しい限りです。



さて、ミュージシャンになりたいという人は古今東西いるわけで、その中で年が経つにつれて辞めて行く人が多くなりミュージシャンの人口も自然とピラミッドの形の人口比率になるわけですが、多くの若者は理想を掲げて夢を追いかけるわけで、その中の一つにミュージシャンのという職業があります。

音楽を演奏できるようになるっていいですよね。楽器を弾けるというのは一つの表現方法であり、人間は社会で表現できることに喜びを感じます。いつでも人に何かを表現する、そして「いいね」を押されるという承認欲求は誰しも持ってます。裏を返せば社会に受け入れられているという実感が生きるというエネルギーに繋がるのが人間なのです。

音楽というのは昔は職業ではなかったことは長い間この仕事に携わる人は知っていると思います。つまり、仕事というのは時代によって生まれたり廃れたりします。その中で音楽家という職業が生まれました。

時代の移り変わりは調べればいくらでも出てくるのでここでは話しませんが、どんな職業でもとにかく仕事というのはどういうものなのか?ということをちゃんと理解して欲しい。そこからどうしたいのかということを考えるのは間違ってはいないだろうと思い、自分の為にもあってメモがてらここに記してみたいと思います。

仕事というのは仕事の依頼人が「これは他人にやらせたい」という事を頼む、それを受けて仕事をしてお金をもらう。その他人にやらせたい事が必ずしも依頼人がやりたい事ではない事が多い。

起業した人が社員を探すのは、起業家は自分がこういう事をやりたいのだが、例えば事務仕事なんてやっている場合ではない、そんな仕事をするならばもっと営業をしないと事業が大きくならない!と思えば事務員を雇うのです。

仕事というのは基本的にはその人がやりたくない、できない事なわけなのです。

だからそれを引き受けてお金をもらう。そしてその能力が高ければ収入が上がるという。

それを踏まえて音楽業界を考えましょう。



あなたがやりたい音楽があります。こういうのをやりたいという音楽。それを演奏する機会を増やせるならばいいのですが、その為にはお客さまが入らないといけない。ファンがつかないといけない。

最初は間違いなく、バンドを組むか、もちろんソロでシンガーソングライターでやる人もいる。

客数によってギャラも決まるシステムのライブハウスに出て頑張るという最初のステップ。その間にバイトしたりしてますよね。

そしてお客がつくようになればいいのですが、鳴かず飛ばずの人が殆どですよね。そこでまずはドロップアウトしていきます。

もう一つのルートに小さい頃から英才教育を受けて楽器がやたら上手い人。こういう人は大学も有名音楽大学に進めば仕事は繋がりますね。しかしそれじゃあ今までやってきたクラシック音楽ができるかどうかというとこれも門戸が狭い業界。コンテストでトップクラスに入るか、オーディションを受けてオーケストラに入るかというのが王道。

まぁ、王道系の話をしましたが、さて音楽の仕事って何でしょうか?それは多岐に渡っていますよね。演奏家?作曲家?だけでなく色々あるのですが。

仕事ってのは言いましたけど、自分ができない事、やりたくない仕事をやる事でお金をもらうと言いました。実は音楽業界でも当てはまります。

私も経験した事をお話しします。

私はジャズをメインに仕事を始めました。それはアメリカでジャズを学んできたからです。その前は我流でライブ活動をしていましたが、ポップス系の音楽がメインでした。エレクトリックベースを弾いていました。

帰国してからは本当にいろんな所に顔を出し、ストリートで演奏する機会も数知れず。そこで出会ったミュージシャンから頂いた大きな仕事が「中島啓江」さんの仕事でした。ジャズでは全くない、彼女はオペラ歌手からスタートしましたが、その当時はピンで何でも歌う有名歌手として活動していました。

今でも思い出すのですが、その当時はジャズの仕事って全然金にならない、ジャズやってるのバカみたいじゃない?って思い始めた時期でもありました。年を重ねることにさらにそう思ってきていました。

それでもジャズは好きだし、勉強してきたことだからやっていましたが、本当にいろいろなタイプの仕事をやるにつれて、ジャズにこだわらず仕事は何でも受け入れてきました。(演歌以外は)

これが良かったと思っています。

今考えれば自分の才能が大した事でもない中で音楽家として生き残ってこれたのはここだったのかなと思っています。

つまりしがみつかない事。

自分が表現をしたいことに固執すると、才能のある人、それを引っ張ってくれるマネージャーやプロデューサーという繋がりを持てる人には勝てない場合が殆どです。

一人でだけではどうしようもないのが現状です。

仕事とするというのは、他人が求めている事をしっかりと理解して行動して結果を出す事ですよね。音楽も一緒です。

そしてそこでクレジットを得られてさらに仕事が増えていく。そうなると音楽家としての仕事は増えていきます。

でも自分の中に「俺にとってこういう音楽が最高でそれだけをやる!」という場合は音楽家になるという機会は殆どないと思っていいと思います。それは本当に狭き門であり、演奏が上手いからといって慣れるものではありません。人間性、ルックスなど色々な才能、そして運ですね。

その点についてはこちらのブログに書いてありますので読んでいただければ幸いです。



プロフェッショナルミュージシャンとアーティスト



ミュージシャンという漠然な話でなく、自分がどういうタイプの音楽家になりたいか明確にしておくと夢は叶うかも知れません。もしくは私のように柔軟に何でもやってやる、とにかく楽器を演奏するのが楽しいからという人ならば叶うかも知れません。それか自分は作るのが好きだと思う人はまた色々な道がありますよね。イベンターになりたいとか、プロディースしたいというのも音楽の仕事に携わる中でも立派な仕事です。仕事を作る側になりますから、ミュージシャンに好かれます。(笑)

理想を叶えるために頑張るのは一向に構いませんし、そのエネルギーはきっと将来何かに繋がると思います。なかなか難しいと思いますが、自分を知るという事も大切だと思うので上手くいってないなと思う人は何もしないで悶々とするのは最悪なので、少し立ち止まって色々勉強する事をオススメします。

最後に私が教えている人でミュージシャンになりたいという人に必ずいう事は(ジャズ系に限りますが)、「ジャムセッションに行け」だけです。

意外とやらない人が多い。(笑)恥ずかしいのかも知れませんが、仕事というのは人が作っています。あなたが知られないと始まらないので。名刺作って早く行けと口酸っぱく言います。

下手くそでもいいのです。その代わりもっともっと練習して1年後、2年後上手くなっていたらどうなると思います?誰かが必ず見ていて引き上げてくれますよ。だから下手くそなままでもいいのです。まずはあなた自身をたくさんの人に知ってもらわないと行けない。

これ、意外とやらない人多いです。でも、ジャズはジャムセッションという素晴らしいシステムがあるのだから使わない手はないです。他のジャンルの音楽の方が入るのには難しいと思います。もう口コミだけしかないですからね。人間関係が全てだと思って良いです。

仕事ですから。(笑)

しかしながら、アーティストになりたいならば・・・私は助言する立場にはありません。本当に難しいと思うし、当たれば凄いですけど現実的には多くの人が挫折していますし、私もその点で言えば挫折組です。

音楽家に限らず、自分にとって楽しい、苦しいことが待ち受けても挫折しないような仕事を見つけてもらえればきっと上手くいくと思います。頑張ってくださいね!!

それではまた!



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